ルユハヴ?〜なんとかならない人生〜

『なんとかならない人生』なんてない。愚痴と発見と、時々漫画を描いてゆきます。ご一読頂き、ありがとうございます。

【昔話】ぼくが漫画家だった頃の物語②

 

どうも、皿でした。あらいでした。

 

前回に引き続き、

昔話です。

 

↓前回の記事

 

 

彼女にも言ってないぼくの秘密です。

 

 

ぼくが漫画家だった頃の物語。

どうか、最後まで付き合ってやって下さい。

 

 

 

全盛期到来

 

 

信じられない事が起きました。

 

漫画の評価基準が

読者投票によるランキングに切り替わった時でした。

 

ぼくの描いた漫画が

見事1位に輝いたのです。

 

 

 

 

『・・・うそやん。』

 

 毎日見てるけど、ずっと一位。

しかも、続々投票数を吸い上げて

不動の地位を確立してゆきます。

 

何の運命のイタズラだ・・・

 

 

 

 

最初は単純に嬉しかったんです。

しかし

 

ファンからのコメントが寄せられてきます。

 

『いつも更新楽しみにしてます!

 

『皿は本当は絵が上手いのに、

ワザと手を抜いて描いてるな?』

 

伏線がどう回収されるのか、気になる!』

 

 

 

『いやいや・・・

 

 

みんな、何を寝ぼけた事言ってるんだ・・・』

 

 ぼくなんかが描く漫画が楽しみって、本当なのか?

絵はこれで全力だよ。

本気で下手くそなんだよ。

ストーリーだって行き当たりばったりだ。

と、当時のぼくはそう感じました。

 

 

なぜなら

ちゃんと漫画を描くのは

これが初めてだったんです。

 

だから、何の能力もない自分が

急に評価され出して戸惑ってしまったのです。

(ラッスンゴレライ状態)

 

 

実力が伴わないのに、

ドカンと過剰評価されてしまう。

 

まるで 恐ろしい宝くじに

当たってしまったようでした。

 

 

この大当たりのおかげで 

ぼくは、掲載誌で1位のネット漫画家でした。

 

 

読者の期待に応えるべく

バナナと牛乳で空腹をしのぎながら

パソコンにへばり付いて

漫画を描き続けました。

 

 

 

 

 

夢の終わり

 

 結果

胃潰瘍になりました。

 

食生活の乱れ

ストレスからです。

 

 

それは、

 

無知で無能な自分が

社会に放り出される恐怖と、

 

要求されるレベルの

漫画が描けない事のプレッシャー

による物だと思います。

 

あの時のぼくなら

エヴァンゲリオンの監督や

涼宮ハルヒの憂鬱の著者の気持ちを理解出来たでしょう。

(どちらも頓挫している作品です)

 

 

 自己評価に反して

『求められる物のレベルが大き過ぎた』 のです。

 

 

そうしている内に、

ぼくの残された時間はいよいよ尽きてしまいました。

 

時間切れです。

 

皿あらいマン
サラリーマンになる時を迎えてしまったのです。 

 

 

『憧れに時間を費やす時は終わったんだ・・・』

 

 

ぼくは

読者と漫画を見捨てて

逃げ出したのでした。

 

 

 

 その時には

憧れの絵師さんは

とっくに辞めてどこかへ行ってしまっていました。

 

もしかしたら、

ぼくと同じで

連載の重圧に耐えられなかったのかも知れません。

 

 

 

それから12年の月日が流れたーー

 

 

そしてオッさんになった今。

ぼくはまた漫画とヨリを戻そうとしています。

 

一度別れて12年間ほったらかしだったのに

今更虫の良すぎる話です。

 

当然、手が動きません。

思うように表現出来ません。

 

漫画は、

一度見捨てた裏切り者のぼくには

振り向いてくれないのです。

 

 

 

昨日調べていて知ったのですが

ぼくの漫画が掲載されていた ネット週刊誌から

プロの漫画家が排出されています。

 

  もしかしたら、

 

継続していたら

ぼくも夢が叶っていたかも知れない。

 

チャンスはいつ、どこから襲いかかってくるか知れないんです。

 

だから、その時が来たら

あなたには飛び込んで欲しいです。

 

無責任な後押しをしますけれど

そうした方が、

きっと納得した充実の人生が待ってると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

漫画よ。

 

まだ先になるかもだけれど、

甲斐性なしのぼくだけれど

どうか、まだ胸の奥で待ってて欲しい。

 

いつかきっと、

またあの時みたく頑張るから。

 

漫画家だった頃のように。

 

 

 

 

ぼくが漫画家だった頃の物語

〜終〜

 

 

ご愛読ありがとうございました!

皿先生の次回作にご期待ください!