ルユハヴ?〜なんとかならない人生〜

先輩は煙草を飲みながら僕に言った。 『何とかならない事なんて、いままでにあったか?』 いや先輩!僕今無職になってますけど?!

ヒアリのような悩み

 

アリが現れただけで動揺する先輩

 

職場にアリンコが出る。

ほぼ毎日のように出て、先輩(女)が決まって見つけては、ぼくに報告してくれる。(獲物を捕まえた猫のようである)

当然ヒアリではない、

少しばかり大きめのアリの登場で、いちいち騒ぎ立てる先輩はハタから見て変である。

ぶっちゃけ面白い(笑)

 

 

 

今では、職場に年の近い異性が居る事にもなれて、割と平気で話せるようになってきた。

そう、仕事にも慣れて一人称で段取りを進められるようになってきたので、変に引け目を感じる事も減ってきたのである。

 

ありがたい話だ。

 

 

でも、突然それはヒアリのように痛みを伴ってやってきた。

 

 

有毒のアリに刺された時のような痛み

 

仕事がない。

 

何と言うことだろう。

ぼくが入ってから、順調に作業をこなしすぎたせいか、

今月の仕事量がたまたま少ない為か、

今月分の仕事が残り僅かとなっており

今週いっぱいの作業量が保たないと先輩は言う。

 

てっきり来月分の仕事をまた前喰いしてゆくスタンスだと思ってたぼくは、面食らった。

 

それは退屈過ぎるだろ。

 

 

前の職場を去った理由は、仕事の負荷が重くなりすぎて自分の時間が取れなくなった事が大きかった。

しかし、神様これはあまりに極端ではないのか。

折角、成長と安定を夢見て入った企業で、こんなに暇な部署だとは。

 

 

『こんな状況で、残業代も少ない部署でこれから家庭を持ってやっていけるのだろうか?』

 

かつて、ぼくを襲っていた『将来への不安』という名の痛みが込み上げてきたのだった。

 

 

 

かつてのぼくの声を聞いてみた

 

でも、ぼくが抱えるこの悩みを

かつて仕事で苦しんでいたぼくに聞かせたら、何と言うだろうか?

 

ぼく『仕事が少な過ぎて、今週やること無くなるかも知らないんだよ。辛いわ』

 

投げかける。

 

かつてのぼくが言い返してくる。

 

 

『そんなん、まだええやん!俺なんか家と職場の往復だけで、本を読む時間なんかなかったぞ!』

『有給休暇なんて、取らせて貰えなかっただろうが!』

『ノー残業の日なんて、有って無いようなもんやっちゅうねん!』

『そんな気持ちが湧いてくるだけ、心に余裕がある証拠だろ!』

 

まだまだ、物凄い文句が飛んできそうだ(笑)

 

立場の違ったころのぼくは、この優しい状況を恵まれて居ると見るだろうな。

 

 

ハタから見たら単なるアリ

 

今抱えてる凶悪な悩みも、

置かれる立場によって受け取り方が変わってくるということだろう。

 

先輩にとって、単なるアリがヒアリの如く脅威に感じられるように

 

 

今のぼくにとってのヒアリのような悩みも

 

過去や、未来のぼくにとっては本当にしょうもない子アリのような存在だったりするのだ。

 

ぼくは人との縁に恵まれてここに辿り着き、割と充実した平和な時間を頂いている。

今更悩むことは、『無駄である。』

 

その日その日を、一生懸命生きよう。

そして本を読んで心を燃やそう。

命を燃やして、カッコいい人生を飾っていこう。

 

アリンコのような悩みが、甘えた心に着付いてくるけど

それも必要悪ってことで。